ヘミングウェイやスコット=フィッツジェラルドといった作家はいわゆるロストジェネレーションといわれる世代なのですが、その中でもヘミングウェイの著名度というのは他作家をしのいでいると思います。
彼は従軍ジャーナリストとしても活躍していますし、誰がために鐘は鳴る (上巻) (新潮文庫)
そういう面からすると、老人と海は異色感があるような気もするのですが、話としてはかなり単純です。
逆に単純だからこそ読書感想文には書きにくいかなという感じも受けます。
文章は淡々と進んでいきます。この淡々とした文章が性に合う人と合わない人を決定的に分けている原因だと私自身は考えています。
私も最初読んだときは、あまりにも淡々としすぎていてさっぱり文学としての意味がわかりませんでした。
それを、なんとなく再読したときにはまったく違う印象を受けたのを覚えています。それを機会に原書で読んでみたのですが、日本語で読むよりも原書で読んだ方が雰囲気がつかみやすい作品だと認識しています。
今では私の好きな本の一冊になりました。
ですから、この老人と海に関しては、もし英語にそれほど苦手意識がないかたはぜひ原書で読んでいただきたいと思います。
といっても、講談社からルビーブックスというのが出版されていて、それには原文(英文)とともに巻末には重要単語の日本語訳も豊富に載っているので、それほど身構えることもありません。
自信のない方は、日本語の老人と海を傍らにおいて文を対照させながら読むこともできます。
ぜひ英文の老人と海もお試しください。
老人と海 [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックス
![老人と海 [英語版ルビ訳付] 講談社ルビー・ブックス](http://ecx.images-amazon.com/images/I/11RP7CPCN2L.jpg)
