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三四郎 あらすじ

三四郎 夏目漱石著

三四郎 (岩波文庫)
三四郎 (岩波文庫)


あらすじ

熊本の高等学校を卒業した小川三四郎は、東京帝国大学に入学するため、汽車で東京へ向かっていた。


その途中、三四郎は見知らぬ女性と同宿することになったり、「日本は亡びるね」と言うヒゲの男性に会ったりして、大変面食らってしまう。


やがて東京での新しい生活が始まり、同郷の先輩である野々宮を訪ねる。その帰り、大学構内の池のほとりで、うちわをかざした印象的な女性を見かける。


9月になり、大学の授業が始まるが、三四郎は授業に興味を持てない。そんなとき、三四郎は佐々木与次郎という学生と知り合い、「広田先生」という人を紹介される。会ってみると、「広田先生」こそが、汽車の中で会った「ヒゲの男性」であった。野々宮は広田先生の元弟子でもあった。


ある日、三四郎は入院中の野々宮の妹よし子の見舞いにいく。するとまた、池のほとりで見た女性と出くわし、三四郎の心はそわそわする。


その後、広田先生の引っ越しの手伝いにいくと、また池のほとりの女性に会う。彼女の名前は里見美禰子であると知る。彼女の話し方は独特で、まだ東京になれていない三四郎にはなかなか理解しにくいところもあった。


大学にほど近い団子坂の菊人形がにぎわう頃、三四郎は美禰子、野々村、広田らと見物に出かけるが、三四郎と美禰子は野々宮たちとはぐれてしまう。三四郎はこのとき初めて彼女と打ち解けた話ができ、彼女へのほのかな思いを自覚する。


三四郎は「先生たちは、僕らをずいぶん探しているのではないか」と気にするが、美禰子は「大丈夫、大きな迷子ですもの」「迷える子、わかって?」と言う。三四郎はその真意をはかりかねて黙り込んでしまう。


その後、三四郎は美禰子から、2匹の羊の描かれた絵はがきをもらったり、原口という画家のモデルをする美禰子に会いに行ったりする。三四郎と美禰子の関係は深まるかに思えたが、三四郎は美禰子の態度に解けない謎があるようにも思えた。


やがて冬がくる。風邪を引いていた三四郎のところに与次郎が見舞いに来、「美禰子さんが嫁に行く」という話を聞く。結婚相手は兄の友人であった。


原口の絵が出来上がり、三四郎は仲間たちと展覧会に出かける。「絵はどうだ?」と尋ねる与次郎に三四郎は、「森の女という題がよくない」と答える。「じゃあ、何とすればいいんだ」という問いには答えず、三四郎は口の中でストレイシープ、ストレイシープと繰り返すだけだった。


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テーマは特に重くはありません。

ですが、文豪夏目漱石の作品ですから、決して軽くて読みやすいだけの作品ではありません。

三四郎は夏目漱石の前期三部作の最初の作品です。

三部作は「三四郎」「それから」「門」と続きますので、時間のある方はあわせて読むとよいかもしれません。

ちなみに「ヒゲの男」が三四郎に「するとこれから大学に入るのですね」と尋ねる場面があります。その問いに対して三四郎は「ええ」と答えます。つまり、この当時東京の「大学」というのはイコール東京帝国大学だったことがわかります。


また、夏帽をかぶっている三四郎を見ただけて「君は高等学校の生徒ですか」とも質問されます。


それくらい、高等学校の生徒であること(三四郎は卒業していますが)や大学というものが特別な意味を持っていた時代であることを念頭において読むのがポイントです。


「高等学校から大学に入学する」くらいですから、三四郎は熊本ではかなり優秀だったはずです。その三四郎が、熊本を出て東京に足を踏み入れたとき、いったいどんな気持ちになったかもよく読み取って下さい。


ちなみに、夏帽をかぶっているのは夏だからです。(当たり前です)


入学するのに東京に上京する三四郎は夏帽をかぶっているのです。


本文中に「学年は9月11日に始まった」とあるように、当時の大学の新学期は9月から始まりました。西洋と同じですね。


そのあたりも、いろいろと注意しながら読んでみて下さい。

読書感想文の書き方

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