異邦人

カフカの変身同様、夏になると売れる典型的な本です。
別に、異邦人でえがかれている主な季節が夏だからというわけではありません。
主人公ムルソーが、一発撃ったあとに四発さらに打ち込んだのはなぜかという問いに対して答えた「太陽のせい」という有名な言葉がありますが、この言葉から、本書は夏に読むのにぴったりだと思う人が多いわけでもないでしょう。
それでも読書感想文の題材として大変人気のある本なのです。
薄いですから(笑)
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あらすじ
フランスの植民地アルジェリアのアルジェに住むムルソーは平凡なサラリーマンである。
その彼のところに電報が届き、母の死を知る。
ムルソーは母親の過ごしていた養老院での通夜や葬式に参列するが、母親の遺体も見ようとせず、涙もまた流さなない。
葬儀が終わるとすぐにアルジェに引き返し、翌日、海水浴場で昔の知り合いのマリーに出会う。
ムルソーは彼女と喜劇映画を見、一夜をともにする。
数日後、彼女から二人の結婚についての考えを聞かれると、「きみのことを愛しているわけではない。だが、君がのぞむなら、結婚してもいい。愛に意味なんてない」と答え、マリーを困惑させる。
ある日、マリーを伴って同じアパートに住むレエモンの友人の別荘に向かう。
レエモンはトラブルを抱えており、アラビア人に襲われる。
レエモンはことなきを得、別荘に戻るが、ムルソーは一人で再び海岸に散歩に向かう。その手にはレエモンから預かったままの拳銃があった。
そして、海辺で偶然アラビア人に出会い、撃ち殺してしまう。
ムルソーは逮捕され、何度も予審判事の取り調べを受ける。
特に問題になったのは、銃を一発打ち込んだのち、なぜ更に身動きしない相手に四たび打ち込んだかだった。
予審判事はムルソーの悔悛を促すが、ムルソーは相手にしないかのような態度をとり続ける。
裁判が始まるが、そこでもムルソーは淡々と罪を認める。
裁判官に「動機は」と尋ねられ、「太陽がまぶしかったから」と答えたのが致命的になり、死刑を言い渡される。
カソリックの教誨師(司祭)がムルソーの部屋を訪れ、悔悛を促そうとするが、それをもムルソーは無視し続ける。
司祭が部屋を出て行くと、ムルソーは平静を取り戻し、眠る。
顔上の星の光で眠りから覚め、そのとき、彼は初めて世界の優しい無関心に心をひらく。
そして、すべてが終わって、自分がより孤独でないことを感じるために、処刑の日に大勢の見物人が集まり、憎悪の叫びをあげて、自分を迎えることだけを望む。
