読書感想文に限らず、文章には多かれ少なかれ比喩表現が使われることが多いです。
比喩という修辞方法にはいくつか種類がありますが、主なものを下にあげてみましょう。
1 直喩(明喩)
これは、一番使いやすいものかもしれません。日常会話でもよく使われる方法だと思います。
あるものごとを表現するのに、それと比較するような他のことをもってきて直接的に表現します。書き方としては「AのようなB」とか「Aは Bのようだ」という具合に使います。
(例)満員列車は全速力で走っていった。
沿線の通過駅は石のように黙殺されたのだ。
「石のように」というのが直喩表現が使われたところです。
2 暗喩
例えるものと例えられるものの関係が密接なので、「〜のようだ」と いう言葉が使われません。
(例)近松門左衛門は、日本のシェイクスピアといってもよい存在だ。
1の直喩で使われた「〜のようだ」という表現とは違いますね。
3 擬人法(活喩とも言われます)
無生物や動物、または抽象的なことがらを人に例えて表現します。
(例)そよ風が吹くと、光たちは鬼ごっこを始め、
葦の葉はささやき始めました。
「光」という無生物は、実際に鬼ごっこをするはずがありませんが、それを「鬼ごっこをする」という表現にすることにより、文章に含みをもたせています。同じように「葦の葉」は植物ですから実際に「ささやく」ことはないわけですが、それを「ささやく」という人間的表現を使うことによって、かすかな音を立て始めた様子が表現されています。
ちなみに余談ですが、作家の村上春樹氏は比喩表現の魔術師と言われています。
ここ数年、村上春樹氏の文章が中学校入試などの現代文で使われることが多いのですが、これはひとえに比喩表現を読み取らせる題材として適しているからです。
これは裏を返すと、村上氏の文章というのは比喩表現を読み取れないと内容把握ができないということでもあります。
読書感想文の書き方やおすすめの本を紹介しています。
スポンサードリンク
