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桜の園 あらすじ

桜の園はロシアの作家チェーホフ(1860-1904)の書いた戯曲です。


戯曲というのは、小説とは違い、演劇を行うことを前提として書かれる脚本のようなものです。


チェーホフは短編の名手との異名をとるほどの作家ですが、桜の園は戯曲として世界的に有名な作品でしょう。


しかしながら、ロシア文学に連想しがちな「暗い、重い」というイメージとは少々かけ離れています。


演劇の脚本という性質上、本を読むよりは演劇を見た方が分かりやすかったり、感動する人もいると思います。


しかも、日本の演劇人はこの「桜の園」が好きで、高校の演劇部が文化祭で行う演目として有名でもあります。


高校生がこの演目をやるというのは、およそ、指導に当たる教師にとって比較的指導しやすいからでしょう。


つまり、この「桜の園」には際立った優秀な人物も出てこない代わり、目立った悪人も出てきません。


没落したロシア貴族の過ごす無為な時間が、淡々と過ぎ去っていく作品です。


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あらすじ

ラーネフスカヤ夫人は、夫と息子を失った後、外国へ逃れて自堕落な生活を送っていた。


そんなラーネフスカヤ夫人が、迎えにきたアーニャとともに、パリから「桜の園」に帰ってきたのは、「桜の園」の今後について家族と話し合うためである。


「桜の園」は先祖から長きわたって引き継いできた、由緒正しき土地であったが、まもなく競売にかけられることになっていた。そこで、ラーネフスカヤ夫人、娘のアーニャ、その他の家族や関係者で対策を練ろうということである。


ロパーヒンはもともと桜の園で働いていた農奴の息子だったが、今では事業を興して成功していた。


そのロパーヒンが、別荘を人に貸したらどうかという提案をする。別荘を貸し出せば、その賃料で借金は返済できるし、これからの生活費も捻出することができるというのだ。


しかし、経済的な考え方に疎いラネースカヤ夫人にはロパーヒンの言っていることが理解できない。


集まった人々は、先祖伝来の土地を競売にかけられるほど生活が困窮しているにも関わらず、人に施しを行ったり、高価な食事をしながら、結局解決策を見つけることができない。


桜の園で働いている使用人たちも、これから先の桜の園の行方が気になり、いろいろと探ったりするのだが、はっきりしたことはなにも分からない始末である。


結局、何の策を見いだすこともできず、ただ競売の日が来るのを待っているしかなかった。


やがて競売のの日がやってきた。


競売から帰ってきたガーエフは、桜の園を落札したのはロパーヒンであることを告げ、それを効いたラネーフスカヤ夫人は泣き崩れるのだった。


しかし娘のアーニャは「行きましょうママ。もっと美しい園をつくりましょう」と、何の未練もうかがわせず、先祖伝来の土地と家を手放すのだった。


そして、彼女は学校に入って勉強したいという強い希望を胸に抱いていた。


ラネーフスカ夫人もガーエフも、自分たちの置かれている立場をゆっくりと受け入れていく。こうして、桜の園に流れていた古い時代は終わりを告げたのだった。


桜の園にいた人たちがみないなくなった屋敷には、桜の木に打ち込む小野の音だけが響いていた。

読書感想文の書き方

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